ずっと気をつけて運転していたのに!
スピード違反で捕まると、誰もが怒りと後悔と少しの悲しみに心を奪われます。
いつもは慎重に運転しているのに、ちょっとした気のゆるみで速度超過になってしまった!という人も多いのではないでしょうか。一方で常習的にスピードを出す人は、常にアンテナを張って運転しているからなのか、意外と捕まらなかったりするから不思議です。
普段からどんなに気をつけていても油断は大敵ですよね。
油断大敵
少しでも注意を怠れば、大きな失敗を招くこともあるため、油断が何よりも恐れるべき敵だということから。
スピード違反をすると、違反点数と罰金のペナルティがあり、その反則金や点数は違反した超過速度によって異なります。
そのため、いったい自分は何点の違反で罰金がいくらなのか、よくわからなくなる人もいるでしょう。そこでこの記事では、スピード違反の点数や罰金のしくみについて分かりやすくお伝えしていきます。
スピードの出しすぎは自分だけではなく、同乗者や対人、対向車など周囲を巻き込んでしまう危険も十分に考えられます。ルールや仕組みを正しく理解して、ぜひ安全を守るセーフティドライブの参考にしてみてください!
目次
スピード違反で取締りを受ける違反点数は以下のとおりです。
【一般道の違反点数】
超過した速度 | 点数 |
0~20km未満 | 1 |
20~25km未満 | 2 |
25~30km未満 | 3 |
30~50km未満 | 6 |
50km以上~ | 12 |
【高速道路の違反点数】
超過した速度 | 点数 |
15km未満 | 1 |
15~20km未満 | 1 |
20~25km未満 | 2 |
25~30km未満 | 3 |
30~35km未満 | 3 |
35~40km未満 | 3 |
40~50km未満 | 6 |
50km以上~ | 12 |
違反点数については、その計算方法を誤解している人が多いので、かんたんにお伝えします。
かんたん違反点数 6つの計算ポイント
1 運転免許の点数は減点ではなく加算する
2 スタートはみんな0点から
3 累積6点になったら免停(免許停止)
4 累積15点になったら免取(免許取消)
5 過去3年以内の違反点を合算
6 いくつかの条件で0点にリセットされることがある
点数の計算はこの6つのポイントをおさえておくだけで、スムーズに理解できるでしょう。
スピード違反で例をあげて考えてみます。
違反点数がいま4点の状態で
↓
スピード違反 23kmオーバー
↓
2点の違反点数をもらう
↓
4点 + 2点 = 6点
↓
免停になる!
このように点数を加算して考えていきます。
”前歴”や”0点にリセットする条件”など、
さらに詳しい点数計算について知りたい方はコチラ
▶わかりづらいぞ運転免許の点数!かんたんに6点免停までの点数を知る方法
違反を何回かしたのは覚えているけれど、いったい今何点になっているんだろう?
そんなときは、『累積点数等証明書』という証明書を発行して知ることができます。
取得方法はとてもかんたんです。
1 最寄りの警察署、交番、自動車安全運転センターに行く
2 証明書申込用紙をもらう
3 必要事項を書く
4 受付窓口で申請する
(郵送でもよい)
5 交付手数料として630円をはらう
6 2週間待つ
7 自宅に届く
ネックなのは今知りたいと思っても、すぐには確認できない点です。
警察の窓口では教えてくれませんし、インターネット照会のような便利なサービスもありません。あきらめて2週間待ちましょう。
一般道路でスピード違反を犯すと、以下の反則金になります。
速度の超過 | 反則金 |
15km未満 | 9000円 |
15~20km未満 | 12000円 |
20~25km未満 | 15000円 |
25~30km未満 | 18000円 |
30~50km未満 | 6~10万円。簡易裁判で罰金決定。 |
50km以上~ |
金額は普通車の場合です。
高速道路でスピード違反を犯すと、以下の反則金になります。
速度の超過 | 反則金 |
15km未満 | 9000円 |
15~20km未満 | 12000円 |
20~25km未満 | 15000円 |
25~30km未満 | 18000円 |
30~35km未満 | 25000円 |
35~40km未満 | 30000円 |
40~50km未満 | 簡易裁判で罰金決定 |
50km以上~ |
金額は普通車の場合です。
反則金と罰金は混同しがちですが、厳密には違いがあります。
法的にはこのような住み分けがありますが、普段私たちが使う分にはそこまで厳しく分けることはなく、一般的に使われる”罰金”でかまわないでしょう。
警察がスピード違反を取り締まる方法は大きくわけて3つです。
1 覆面パトカーなどで追尾する
2 ネズミ捕り
3 オービス
では一つ一つ見ていきましょう。
参照 Wikipedia 覆面パトカー ”スカイライン”
覆面パトカーは文字通り、”覆面”で姿を目立たないようにしながらスピード違反を取締まります。
一般車のようなそぶりをかもし出しながら、獲物?に近づいてきますので、ドライバーはその匂いを敏感に嗅ぎ取らなくてはなりません。
主に高速道路を警備しており、普段は走行車線(左車線)をゆっくり走っています。
追越車線からスピードを出して抜いていくと、すかさずピタっと後ろにくっついて計測をはじめます。もしスピードを出しすぎていると赤いランプが登場!というわけです。
ここで覆面パトカーを見分けるポイントをあげてみます。
覆面パトカーを判別するポイント
セダンタイプの傾向としては、クラウンやスカイライン、マークXなどの車種が有名です。
このあたりの車種で、白やシルバー、黒など地味で目立たないボディーカラー、さらにリヤガラスにスモークをはっているセダンが走っていたら要注意です。
メモ 覆面パトカーを見分ける練習
不思議なもので、運転の知識や経験が増えてくると、なぜか覆面パトカーかどうかの見分けがつくようになってきます。
あのクルマ、なんか怪しいな。
覆面パトカーじゃないの?
そんな勘がはたらいたら、追越しざまに車内をのぞき見てみましょう。
ダッシュボードまわりの無線など雑然としたインパネ周りや、警察官らしき人物かどうかなどをチェックするのです。
こういった確認を何度も繰り返していると、勘が研ぎ澄まされていきます。
”ネズミ捕り”はもちろん通称で、正式名称を『有人式一般速度取り締まり』といいます。
路上に速度測定器が設置してあり、測定値で速度違反が発覚すると、その先の駐車スペースに連絡をして検挙する、という方法です。
1 路上に速度測定器を設置
2 その横をクルマが通り過ぎる
3 速度チェック
4 スピード違反していると
5 その先で待機している相方に連絡
6 検挙
一般道ではだいたい10キロオーバー程度を目安に捕まえるようです。
ネズミ捕りを避けようとレーダー探知機を備えても、最近ではステルス式の機器が普及してきているため予測することが困難になってきています。
メモ ネズミ捕りの合図
場所や時期など不定期に行われるネズミ捕りは、その予測が難しいです。初めて通る道などは、ほぼ判別が不可能に近いのではないでしょうか。
そんな中、ときおり対向車がパッシングしてくることがあります。これは”この先で検問やネズミ捕りをしているよ!”という合図です。
知らないと”何のこっちゃ”とせっかくのアドバイスを無にしてしまうことになります。親切なドライバーの慣習、ぜひ覚えておきましょうね!
オービスとは自動速度違反取締装置のことで、一般道路や高速道路などの決まった位置に設置されています。設置期間の手前から、スピード違反を取り締まっていることを予告する案内がありますので、注意深く運転をしていると気がつくでしょう。
オービスが発行する色は赤色・白色・黄色などがあります。あなたが違反を起こしたことを示唆するように、わかりやすく(ご丁寧に!)光で合図してくれます。
オービスに検知されると光る
ちなみに世の中にはまぎらわしい光がいくつかあります。
とくに夜間の運転では、対向車のライトや周囲の建物から発光した光に驚いて、もしや今のはオービス!?とドキドキすることも多々あります。
オービスの場合、その場で取り締まりを受けるわけではありません。
後日、違反の通知書が届くのでそれまで神妙に待ちましょう。
もっとくわしくオービスについて知りたい方はコチラ
▶ショック・・オービスが光ったら!?罰金!点数!なるほど納得ガイド
いかがでしたか?スピード違反のしくみについてお伝えしてきました。
そこまで難しい内容ではないことがおわかりいただけたと思います。
スピード違反は”どのように避けるか”、ばかりが話題にあがりますが、第一義的には『安全な速度で運転する』というルールを守るためのものです。
オービスがあるからあそこだけはスピードをおとして、、
などという考えばかりが先行しても、世の中から事故や危険はなくならないでしょう。
違反の点数や罰金は、スピードを出しすぎないようにするためのペナルティですから、運転をする人たちはその意義をしっかりと考えていきたいですよね。
事故をおこせば自分だけではなく、同乗者や周囲の人たちにも迷惑をかけることにつながります。
この記事が運転をするすべてのドライバーに、あらためてスピードを出す”安全と危険”について考えるきっかけになれば幸いです。
廃車をするにあたって最初の一歩は『あなたの愛車の価格を知る』ことです。
おもいでガレージの問合せフォームから査定依頼をすると、あたなの愛車の価格がかんたんにわかります。廃車査定は現車を見せる必要がないのが特徴で、その場にいながら手軽に金額を知ることができるのです。
まずはお気軽に査定額を調べることから始めてみましょう!
おすすめ記事