あれ?自分の車って何年式だっけ?
ふと聞かれたときに忘れてしまうことはありませんか。クルマを査定するときや、知人にゆずるとき、中古パーツやナビなどを取り付けるとき、整備をするとき、仲間内でのふとした愛車談義など、さまざまな場面でクルマの年式を伝える機会が訪れるかもしれません。
しかしクルマの年式は普段の日常生活でそこまで気にすることもないですから、意外と忘れてしまう方も多いようです。確か3回目の車検を受けたのが先月だから・・と車検を頼りにカウントする方もいらっしゃいますよね。
そこでこの記事では、クルマの年式をかんたんに確認する方法を紹介したいと思います。そしてその後に年式について気をつけたいポイントなどをお伝えしていきます。あまりクルマの事を知らない方でもわかるようシンプルにお届けしますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
愛車の年式を知りたいときにまずパッと思いつくのが車検証でしょう。車検証にはクルマの基本的な情報が載っていますので、ここを確認するのが一番手っ取り早いです。
クルマの年式を知るにはまず車検証で確認する
車検証の中央上部に『初度登録年月』という欄があります。こちらが車の年式です。
【注意!】『初度登録年月』の左横に『登録年月日/交付年月日』という欄があります。隣あっていますが意味合いは全く違いますので気を付けましょう。
左側の登録日は名義変更をした際の29年3月になっています。
登録年月日というのは、名義変更をしたり住所変更をしたりと車検証の記載内容が変わるたびに更新される日付けです。上記の例だと右側の初度登録年月が車の年式で平成23年式と表します。
車検証の『初度登録年月』が車の年式を表す
もし車検証を紛失してしまったらこちら。
車検証が見当たらない場合、新車保証書から確認することもできます。保証書は車検証入れの中の整備手帳にあります。
新車の保証書で確認。年式は平成28年式です。
このように年式は新車の保証書で確認できますが、あくまでも車検証の補佐的な意味合いで参考程度にしておきましょう。また中古で購入したクルマには中古車保証書がついてきます。
その際は中古で購入した登録日が入りますので混同しないよう気を付けましょう。書類上での確認方法として、上記以外にも契約書や注文書などを調べることでも確認ができます。
車両本体に年式を示すものは意外とありそうでありません。しかしシートベルトにおおよその年式が書かれたタグが張り付けてあるので、こちらから推測する方法があります。
シートベルトの付け根にタグがあります。
2016年の西暦が表記されています。
英語で表記されている中に、西暦で記載された数字があり、それがベルトの製造された年を表しています。
【和暦・西暦 早見表】
平成元年 | 西暦1989年 |
2年 | 1990年 |
3年 | 1991年 |
4年 | 1992年 |
5年 | 1993年 |
6年 | 1994年 |
7年 | 1995年 |
8年 | 1996年 |
9年 | 1997年 |
10年 | 1998年 |
平成11年 | 西暦1999年 |
12年 | 2000年 |
13年 | 2001年 |
14年 | 2002年 |
15年 | 2003年 |
16年 | 2004年 |
17年 | 2005年 |
18年 | 2006年 |
19年 | 2007年 |
20年 | 2008年 |
平成21年 | 西暦2009年 |
22年 | 2010年 |
23年 | 2011年 |
24年 | 2012年 |
25年 | 2013年 |
26年 | 2014年 |
27年 | 2015年 |
28年 | 2016年 |
29年 | 2017年 |
30年 | 2018年 |
ここまで初度登録によるクルマの年式を見てきました。しかしここで注意したい点があります。初度登録というのはあくまでも陸運局に初めてクルマを登録した年であるということです。
たとえば、平成29年に初度登録されているからといって、そのクルマが平成29年に製造されたとは限りません。年の変わり目であれば前年の平成28年に製造されている可能性が濃厚です。
混同しない!
初度登録≠クルマの製造年月
私たちが普段口にする分には、そこまで厳密に初度登録と製造年月の関係を深く考える必要はありません。いちいち”クルマの初度登録は平成29年式だけど製造は28年!”などと表現する人は滅多にいないでしょう。
ですから年式は平成29年式と気にすることなく普通に答えて問題ないです。クルマの査定でも年式を聞かれれば、平成29年式でOKです。 ただし気を付けたいのは以下のようなケースです。
中古車を購入するときに年式の表記で気をつける点があります。特にモデルチェンジをしたクルマを購入するときには注意しましょう。
平成25年8月にモデルチェンジしたクルマの例
初度登録が平成26年式の中古車を購入するとします。このクルマのモデルチェンジは前年の平成25年に行われているので、てっきりモデルチェンジ後のクルマだと思ってしまいがちです。
確かに車検証を見ると年式は平成26年式です。しかし製造は平成25年3月のモデルチェンジ前のクルマだったのです。何か月も新車のまま登録されずに在庫車として残っていたパターンです。
フルモデルチェンジであれば、仕様や外装が大きく変わりますのですぐに気づけそうですが、マイナーチェンジの場合は多少の変更しかありません。グリルが少し変わったとか、ナビゲーションがDVDからHDDになったとか、燃費が3%改善されたとか、その程度の変更では、ショップの店員から説明を受けない限りなかなか見抜けないでしょう。
このように、年式だけを信じてクルマを購入するのはトラブルの元になります。事前に下調べをしたり、ショップの店員の話をよく聞いてから購入を検討しましょう。
またマイナーチェンジの場合は、ショップ側もわからず店頭に並べていることがあります。膨大な種類があるクルマの、その全てのモデルチェンジ情報を把握することなど不可能に近いです。意図せずに売られているケースもありますから、買う側の方でも情報収集が大切になってきます。
並行輸入車の場合は、一目瞭然で初度登録と製造年月がズレています。日本に持ち込んで登録をした日が初度登録となることを覚えておきましょう。たとえ外国で10年20年乗っていた中古車でも持ち込んで登録した年が初度登録年です。
並行輸入車は初度登録と製造年月がほぼ例外なくズレている
平成25年式の並行アメ車を車検証で確認しても、その年式は日本に持ってきた年が表記されているにすぎません。購入を検討する際はそのクルマのモデルイヤーを確認して判断します。
並行輸入車は年式がズレていることが前提なので、ショップの店員もモデルイヤーに関しての知識は豊富です。登録ズレや在庫車などの問題は逆に起こりにくいでしょう。
モデルイヤーとは
北米において、製品が製造された年を大まかに表すために使われる年である。 なお、実際の年と必ずしも一致するわけではなく、例えば、自動車における2009年モデルは2008年の半ばから生産が開始され、第三四半期以降に販売される。
クルマの場合、年式を見て”高年式”、”低年式”と表したりします。これは文字通り、新しいクルマと古いクルマという意味です。しかしこの高年式と低年式の定義は特に明確には定められていません。
高年式車と低年式車の定義はない
定義はないのですが、業界では以下のような感覚値で判断するのが一般的です。
●高年式・・登録から3年未満(1回目の車検をとるまで)
●低年式・・登録から7年以上(簿価がなくなる年数)
クルマを手放すとき、高年式車は買取り査定額が高い傾向にあります。そのため値がよいタイミングを見計らって1回目の車検を通さずに代替えするユーザーも多いです。
いかがでしたか。車の年式についてできるだけ簡単にお伝えしてきましたが、おわかりいただけたでしょうか。
●年式は車検証から確認するのが簡単
●新車保証書でも確認できる
●シートベルトから製造年を推測できる
●初度登録と製造年月は別物
●モデルチェンジや並行車による登録ズレに注意
●高年式車と低年式車の定義はない
すぐに愛車の年式を忘れてしまう方には、車検証をスマホ写真で保存しておくことをおすすめします。クルマの基本情報が載っているので、ちょっとしたときに便利です。(個人情報には気をつけましょう)それではこの記事を参考に、ぜひあなたのカーライフのお役に立ててみてください!
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