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車が冠水・水没したらどうなるの?被害を受けないようにする注意点とは

廃車水没車
公開日: 2019.09.18 / 最終更新日: 2023.02.16

近年、大型の台風やゲリラ豪雨などによって、車に被害を受けることが多くなりました。

 

みなさんの中にもテレビの報道などで浸水しているところを車が走っている場面や、駐車場で冠水・水没してしまったシーンなどを見たという人も多いでしょう。

 

このような自然災害が起きると、「車が動かなくなった」「エンジンがかかならい」という相談が多くなります。冠水してしまった車の修理はとても難しく、また水が引いたとしても破損や感電の危険性もありますから注意が必要です。

 

では冠水や水没してしまった車は、修理することはできないのでしょうか。また冠水して危険な状態とはどのようなものを指しているのでしょうか。

 

何としてでも愛車だけは守りたい!

そう考えている人も多いはずです。ここでは近年とても増えている「冠水車」についての情報をお届けします。初心者の方にもわかるよう、かんたんシンプルにお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

車が冠水・水没したらどうなるのか

 

少し前と比べて台風や暴風雨、ゲリラ豪雨など自然災害に見舞われる機会が増えました。それに応じて車に対する被害もますます多くなっています。

 

床上・床下浸水などによって駐車場の車が被害を受けるような場合もありますし、運転中に急な豪雨によって被害を受けてしまうといったことも増えています。

 

冠水が車に良くないことは理解しつつも、豪雨などによってどうしても車から外に出れないという状況もあるでしょうし、危機を脱出するためにも運転し続けなければならない状況もあるかもしれません。

 

ただ「車が水につかってしまったら感電の危険性があるからエンジンをかけないで!」という報道なども見かけることもあります。

 

果たして車は冠水してしまうとどうなるのでしょうか。はたまたどの程度に達すると危険なレベルなのか次章からお伝えしていきます。

 

車は冠水すると感電するの?

車はある程度の冠水は想定されており、近年販売されている車では「冠水路試験」なども行われていることはあまり知られていない事実です。数十センチ程度の冠水には耐えられるように設計されています。

 

電気自動車やハイブリッド車などでは高電圧バッテリーを使用されていますが、もし冠水するような事があった場合には電子機器の中でショートするようになっており、ボディにまで電気が流れない仕組みになっています。

 

また事故など衝撃を受けることで、バッテリーが自動的に切り離される仕組みになっていますから、感電のリスクはほとんどありません。

 

このように各メーカーの技術進歩や、安全への取り組み意識は年々高まってきているのが実態です。万が一の有事にそなえて、さまざまな対策が取られているのです。

 

しかし、そのような取り組みがなされているからといって、100%信頼することはできません。

 

たとえばガソリン車の場合、電気自動車のような仕組みがないものも多くあります。状況によってはガソリン漏れの可能性もありますから、引火して火災を引き起こしてしまうリスクがあります。

 

そのため車が冠水して水が引いたとしても、絶対にエンジンをかけてはいけません。

 

これは自動車販売会社がドライバーに呼びかけていることで、電気自動車やハイブリッド車、ガソリン車を問わずすべての車に当てはまることです。

 

もしエンジンをかけてしまうとどうなるのでしょう。

残っている水、ほこりやゴミなどによってショートして感電してしまう可能性があります。また冠水が海水の場合であれば、電気を通しやすい性質があります。海水に浸ってしまったら、すぐにエンジンを切ることを心がけてください。

 

 

車は冠水すると動かなくなるの?

 

 

車はある程度の冠水には対応できるように工夫されています。とはいえ「ある程度」であって、基本的には水には弱いものだということを認識しておきましょう。

 

まずガソリン車の場合であれば、マフラーの排気口が水につかってしまうと、排気ガスを排出できなくなりますので止まってしまいます。

 

そのため水位が低いからといって安心せずに注意することが必要です。この危険水域は30cmといわれています。もし道路に出て冠水しているような場合、スピードを出さないようにしてマフラーに水が侵入しないようにしなければなりません。

 

電気自動車やハイブリッド車の場合、高電圧のバッテリーが使用されており、感染したような場合は内部でショートしてボディには感電しないように工夫されています。

 

高電圧のバッテリー自体は、自動的に切り離されることになりますから、エンジンがかからないようになることもあります。そのような状況においてはエンジンに支障をきたしている可能性がありますから再度エンジンはかけないようにしてください。

 

わずか数センチ程度の冠水においてもショートしてしまう可能性がありますから、外出時に換水が見られた場合にはゆっくり走るようにしてください。

 

 

車は一度冠水してしまうとエンジンをかけてはいけないの?

車は冠水してしまっている状態であれば、感電する恐れがありますし、エンジンに水が入ってしまって故障がひどくなる原因になりますから、エンジンをかけてはいけません。ライトを点けるだけでもショートして発火する可能性もあります。

 

では冠水してから数日が経ち、車内に水が残っていないような場合ではどうでしょう。

 

実はこのような状況においてエンジンをかけてしまい、発火させてしまったという事例が多くなっています。

 

水分が完全になくなったと思っても、車は湿度が高くなりがちですのでなかなか完全に乾かすことができません。その間にエンジンをかけてしまえば、電気系統のトラブルから発火させてしまうということがあるのです。

 

また水没した車は、当然ながら部品が劣化していきます。特に海水につかった場合には、塩分によって急速に錆びてしまいます。完全に乾いたとしても塩分が残ってしまいますから、どんどん劣化してしまうのです。

 

ガソリン車の場合では、バッテリーのマイナス端子を外しておき、トラブルが起きないようにしておきます。

 

もし見た目に問題がないとしても、必ず点検してもらうことが必要です。車両保険などによって損害を補償できるケースもありますから、相談してみると良いでしょう。

 

 

車の冠水・水没被害を受けないための注意点

 

・冠水した道路を走行しない

・冠水した道路を走行する際にはスピードを緩めゆっくり走行する

・水没したときのことを考え脱出用ハンマーを備える

 

車の冠水・水没被害を最小限に食い止めるために、常日頃からこの3点を頭に置いておきましょう。

 

 

冠水した道路は走行しないこと

 

 

冠水した道路は走行しないことが一番なのですが、それでも冠水させてしまうのは「行けるだろう」という判断をしてしまうことにあります。

 

水たまりはそこだけ見ても深さがまったく分からないことがあります。少し低くなっているような道路であれば、30cm程度の冠水の場合も多くありますので、それだけで電気系統のトラブルを引き起こしてしまうことがあるのです。

 

特に普段からよく通る道路で、たびたび冠水しているような場所であれば注意しなければなりません。

 

どうしても冠水した道路を走行しなければならない場合

  1. マフラー内に水が入ってきてエンジンがかからなくなってしまう
  2. 電気系統がショートしてしまいエンジンが止まってしまう
  3. 車のブレーキが効きにくくなったり、車体が浮いてしまう

 

冠水した道路を走行しなければならない場合には、注意しておかなければならないトラブルが3つあります。

 

まずは冠水している道路に入った瞬間からスピードを緩め、ゆっくりと走行するようにします。マフラー内に水が入ることを防止できたり、電気系統のトラブルを避けることができます。

 

また10cm程度の換水でもブレーキが効きにくくなりますから注意が必要です。30cm程度になると車体が浮いてしまうこともあります。またそれ以上の冠水ではドアが開けられなくなることもありますから十分に注意しておかねばなりません。

 

水没のときのことを考えて脱出用ハンマーを備えておく

最悪、車を水没させてしまった場合、車から脱出することを考えなければなりません。しかし電気系統のトラブルによってパワーウィンドウが開かなくなってしまったり、水圧によって扉が開かなくなることがあります。

 

そのようなときのことも考えて、必ず脱出用ハンマーを備えておくようにします。

 

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まとめ

 

いかがでしたか。この記事では車の冠水・浸水についての情報をお伝えしました。

 

急な自然災害や暴風雨などによって、車が被害にあうことは少なくありません。万が一、冠水してしまった場合は、感電や発火などのトラブルが考えられますから、まずはしっかりと点検することが大事です。

 

冠水の被害がひどい場合や海水につかってしまった場合は、修理費用がかなり必要になるケースもあります。ただし車両保険で補償されることもありますので、 気になることは販売会社や整備工場に相談してみましょう。

 

それではぜひこの記事を参考にしていただき、冠水車、水没車の取り扱いに関しては、十分に気をつけて対処してください。

 

 

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