いざ、車の売却先を探し始めると廃車買取業者は星の数ほどあります。真面目で親切な業者がいる一方で、いい加減な業者やしつこい業者もたくさんいます。
不親切な対応を何度も受けてしまったら、一体どの業者に廃車依頼をすれば良いのか悩まされ、依頼する業者を決めた後も本当に信頼して良いものかと不安に駆られてしまうでしょう。
車を廃車することは、一生涯で何度もある事ではありません。初めての方も多いと思いますので、売却先は信頼できる業者に依頼したいところです。
この記事では、用心したい廃車買取専門業者の対応事例とその対処法、廃車手続きを行っている業者をご紹介します。
目次
廃車買取専門業者は廃車に関して十分な説明をする義務がありますが、その内容は業者によってまちまちです。どのような対応を業者にされた時に気を付けるべきか、
7つの事例とその対処法をあわせてご紹介します。
インターネットにある買取査定広告や一括査定サイトに登録すると、いろいろな買取業者から一斉に電話やメールがきます。
おおよその査定額を聞きたい時など、各社個別に問い合わせる手間が省け、連絡を待っているだけで簡単に聞けてしまうメリットがありますが、反面で何度もかけてくるしつこい営業電話や、無数の売却催促メールがひっきりなしに届くといった不必要な業者の行為に付き合わなければならないデメリットもあります。
【対処法】
買取専門店舗に出向いて査定して貰う場合は、強引なセールスが長時間続いて、契約するまで帰してもらえない最悪なケースもありますので、毅然とした気持ちを持って挑みましょう。
『出張査定は無料です』『見積もりだけでも大丈夫です』などと、口説いてくる買取業者は『車を見てから査定額を提示する』と条件を突き付けて、出張査定を取り付けようとします。
こちらも車を見て貰うことで『少しでも高い金額を付けてくれるのでは』と淡い期待をしてしまいます。ですが、査定に来たからには引き取って帰りたいのが、業者側の心理です。
その場で車の引き渡しを引き換えに少し色をつけた買取金額を提示してきます。『後日になるとこの価格は出せません』などと半ば強引に迫まられ、恐らく一人で対応したら、業者の気迫に負けて引き渡してしまうのでしょう。
更に『引き取り手数料』など別途費用をのせられ、お金を貰うどころか、支払わざるを得ない最悪の状況に陥ることもあります。
【対処法】
1 査定予約を取る時点で、見積金額の提示をもう一度促してみましょう。
2 出張査定をお願いする場合は、別途費用が掛からないかどうかをしっかり確認しましょう。
3 査定当日は、焦って決断することを避けるためにも、一人で対応するのではなく、友人や家族など、第三者に立ち会って貰えるようお願いしましょう。
4 複数の廃車買取専門業者に査定依頼をお考えであれば、強引な交渉を避ける為に同じ日に少しずつ時間をずらして業者を呼びましょう。
最近ではメール、FAXなど書面で提示してくる業者も増えましたが、相変わらず買取金額の内訳は記載されておらず、依然として口頭で伝えてくるだけの業者も少なくありません。
業者から内訳の説明を聞かされず、見積もりの段階で内訳を確認せず、後々廃車手続手数料、出張引取費用、作業料などの別途手数料が差し引かれて、最終的には殆ど手元に残らず、更にお金を払うことになってしまっては当然納得出来ません。
【対処法】
1 提示された見積金額の内訳について最低でも下記の4点は確認しましょう。
・車両本体の買取価格。
・自動車税等の戻ってくるお金の内訳。
・廃車手続き費用、出張引取費用など別途かかる費用の有無。
・提示された見積金額の有効期限。
2 少しでも疑問に思うことは何度でも質問をして、その内訳内容をキッチリと聞いて、
書き留めておきましょう。
3 電話の場合、書き留めるだけで不安な場合は録音機能を使って証拠を残しましょう。
引き渡し日当日に現金で支払って貰えれば安心ですが、振り込みの場合は各業者によって対応がまちまちです。
【対処法】
支払い方法に関して、最低でもこの4点は確認しましょう。
・引き渡し日に現金を支払って貰えるかどうか。
・振り込みの場合、いつ支払われるのか。
・引き渡し日に書類が揃わなかった場合、どのような支払い方法となるのか。
・別途手数料を差し引かれることがないかどうか。
廃車の手続き方法によって、『自動車税』『自動車重量税』『自賠責保険』の一部が戻ってきます。
中には、還付の説明を聞かなければ説明してこない業者や、黙ってそのまま受け取ってしまう酷い業者もいます。見積査定を依頼した業者や、売却依頼を決めた業者から還付金についての説明を必ず聞きましょう。
『自動車税』『自動車重量税』『自賠責保険』に分けて、それぞれ簡単にご説明します。
自動車税
4月から翌年3月までの1年分をまとめて支払う自動車税は、車検の有無、廃車手続きの方法(一時抹消、永久抹消)問わず、条件を満たせば廃車(抹消)手続き完了月の翌月から3月までの期間分のお金が戻ってきます。但し、軽自動車の還付はありません。
ですが、業者側の手続きの遅れや、不履行された場合の説明がなく、還付金の戻りが減額したり、余計に税金を納めなければならないような緊急事態に陥ることがあります。
【対処法】
1 自動車税の還付の一連の流れを説明してもらいましょう。
2 引き渡し日が月末に近い場合は、当月の処理をお願いし確約を書面で貰いましょう。
3 業者側の手続きの遅れなどで還付金額が減額した時の補償を確約して貰いましょう。
4 4月の時点での所有者の元に自動車税の納税勧告が届きますので、3月末日引き渡しの場合、還付金の戻りはありませんが、業者側の手続きの遅れが原因で売却者の元に翌年分の通知が届くことがありますので、その時の補償内容も併せて確認しましょう。
自動車重量税
車検時に車の重さに応じて12~24ヶ月分を前払いする自動車重量税は廃車手続き(永久抹消=解体する)の時点で車検まで1ヶ月以上残っていれば、残りの有効期限の月割が戻ってくることがあります。
還付申請後、約3ヶ月後に受け取ることができます。ですが、一向に申請書類が届かず、引き取り業者に確認すると、廃車処理を解体しない方法(一時抹消)で処理し、再販していたことが発覚するケースがあります。
この場合、解体(永久抹消)されていないので、自動車重量税の一部は戻ってきません。また、次の車検までの残り月によって還付手配をすると、還付申請の代行手数料の方が高くなることもあります。
【対処法】
1 次の車検までの期間が短い場合は、解体を依頼した場合、戻ってくる還付金額、還付申請の
代行手数料の有無も併せて確認しましょう。
2 次の車検までの期間が長い場合も同様に、戻ってくる還付金額、代行手数料を確認した上で、
解体を希望する場合はしっかりと依頼する業者へ伝えましょう
3 『車検付き』で見積りを依頼した場合、ほとんどの業者は還付金相当額が含めて提示して
きますので、含まれているのかどうかも確認しましょう。
自賠責保険
車検を受ける時に必ず支払わなければならない『自賠責保険』は廃車手続き(永久抹消=解体)の時点で残りの保険期間が1ヶ月以上あり、手続きの翌月から保険期間までの手数料を引かれた月割が還付されます。
廃車手続き(永久抹消=解体する)をする際、自賠責保険証は必要ありません。引き渡した車を、例えば代車として業者がそのまま利用するには、この証書が必要となり要求されるケースがあります。
この場合、当然解体されませんので、還付金の一部が戻ってくることがありません。
【対処法】
1 次の車検までの期間が短い場合は、解体を依頼した場合、戻ってくる還付金額、還付申請の
代行手数料の有無も併せて確認しましょう。
2 次の車検までの期間が長い場合も同様に、戻ってくる還付金額、代行手数料を確認した上で、
解体を希望する場合はしっかりと依頼する業者へ伝えましょう。
3 自賠責保険は車検時に強制的に入る保険ですので、車検に付いているものとして業者は認識
しています。『車検付き』で見積りを依頼した場合、ほとんどの業者は還付金相当額を含めて
提示します。含まれているのかどうかの確認もしましょう。
自動車税、自動車重量税、自賠責保険などの還付金の一部は、条件を満たしていれば元の所有者へ返って来て当然のものです。
条件によっては還付金額よりも手数料や手間が掛かって損してしまうこともありますので各業者と相談をしましょう。各業者の対応から、依頼すべきかどうかの判断材料のひとつにもなります。
売却を依頼する過程で一切キャンセル料金の説明が無いにも関わらず、売却依頼そのものをキャンセルする際に『既に転売先が決まっている』という理由から法外なキャンセル料金を請求する業者や数日前の引き取り日変更に対してキャンセル料金を請求してくる業者も中にはいます。
【対処法】
1 いつからどのようなキャンセル料金が発生するか確認しましょう。
2 売却依頼そのものをキャンセルした場合、キャンセル料金は発生するのか確認しましょう。
3 引き渡し日を変更する際、いつからキャンセル料金が発生するのか確認しましょう。
廃車(永久抹消=解体する)手続きが完了したことを証明する書面(抹消登録証明書のコピー)を貰えないと『自動車重量税』『自賠責保険』還付申請ができません。
また、所有者が自分以外の業者名に変更されていないと、所有者である自分が自動車税をずっと支払うことになります。
【対処法】
1 受け取り方法、おおよその受け取り日時を確認しましょう。
2 廃車(永久抹消=解体する)を希望する場合は、その旨をしっかり伝えましょう。
3 コピーが届いたら、所有者欄の確認を忘れずにしましょう。
廃車手続きをしてくれる業者は、『新車、中古車販売店(ディーラ)』『行政書士』『廃車買取専門業者』の3つに分かれます。それぞれの特性とお勧め度をご紹介します。
廃車の引き渡し先としては、お勧めできません。新しく車を購入する時、まず今の車を査定して貰うでしょう。
ですが新車、中古車販売店(ディーラー)の大半はあなたの車の下取り査定金額は0円と提示してくるでしょう。廃車手数料まで持ちかけられるかもしれません。
まだまだ十分に価値があると信じていた訳ですから、ガッカリした気分になるでしょう。
なぜ、買取金額が付かないかというと、自動車業界に昔から根強く残る業界あるあるがあります。税法上、自動車は6年経つと価値がなくなり、下取り査定額は0円になると定められていて、価値のない商品と決めつけているのです。
要は再販出来ない廃車=商品にならない車と判断して、廃車の下取査定金額をつけることに極めて消極的なわけです。
また、廃車にする為の諸費用や手数料まで請求されてしまっては正直出費が嵩かさむばかりか、損した気分にさえなります。
もし、このまま廃車手続きを依頼するくらいならば、自分で手続きを行う方が、少額の諸経費を支払うくらいで済むので、気持ちよく廃車することが出来ます。
車検場である陸運支局におもむき、廃車手続きを代行してくれますが、お願いできることは書類のやり取りだけで、実際に自分で車を解体業者に依頼したり、持ち込んだり手配しなければなりません。
販売店(ディーラー)同様、手数料や解体業者への廃車引取費用など諸経費が掛かってしまいますので、あまりお勧めできません。自分で解体業者へ直接持ち込めば、多少のお金が戻ってくることもあります。
廃車の買取先として、廃車買取専門業者に依頼することを一番お勧めします。
廃車手続きにまつわる諸経費を全て無料サービスで行ってくれる業者も多く、引取費用など、別途手数料まで無料で行ってくれる業者も少なくありません。
販売店(ディーラー)で0円と査定された車でも、買取価格を少しでも提示して貰えて仮に廃車買取業者でも買取価格が0円だったとしても、永久抹消(解体)をお願いすると条件さえ合えば還付金の一部を受け取ることができます。
また、廃車手続きの窓口である運輸支局は平日しか開いていませんので、仕事を休んでまで、廃車手続きに出向く時間はなかなか取れませんので廃車買取業者に全てをお願いすることが1番お得な選択といえます。
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依頼する業者を選ぶ時にはキッチリと見極めないと、後々損をしてしまうことが起きることがあります。
提示された買取金額だけに気を取られることなく、見積内容の提示、還付金や手数料の説明、手続き完了後の書類発行手順など、廃車手続き一連の流れを分かり易く教えてくれる業者を選ぶことが一番大切なことです。
手を変え、品を変え、上手い話を持ち掛けては、強引に契約させようとする悪質な業者には騙されないように気を付けなければなりなりません。
気迫負けせず、売却依頼は絶対にしないようにしましょう。イチバンお願いしたい業者とはお世話になった車を所有者と共に心のこもった送り出しの
お手伝いをしてくれる業者のことです。
この記事でご紹介した業者の対応と対処法を参考にして頂き、いちばん信頼のできる廃車買取専門業者との出逢いを掴んでください。
廃車をするにあたって最初の一歩は『あなたの愛車の価格を知る』ことです。
おもいでガレージの問合せフォームから査定依頼をすると、あたなの愛車の価格がかんたんにわかります。廃車査定は現車を見せる必要がないのが特徴で、その場にいながら手軽に金額を知ることができるのです。
まずはお気軽に査定額を調べることから始めてみましょう!
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