ピカッ!
クルマを運転していたら、急にパッシングをされたことはありませんか?
普通にハンドルを握っていただけなのに、どうしてパッシングされたのでしょう。何かの合図!?それとも誰かに迷惑をかけた!?
運転歴の浅いドライバーほど、理由がわからず困惑してしまうかもしれませんね。
パッシングにはいくつかの意味があります。それは状況に応じて使い分けるのですが、ほぼすべて相手からあなたにむけた何らかのメッセージであることは間違いありません。
ライトが光った瞬間に、今の自分と周囲の状況をとっさに把握し、その意味を判断する。そのためには多くの運転で積みあげてきた経験と場数、そして正しい知識が必要です。
そこでこの記事では、あなたが相手から発進された信号を正確にキャッチできるために、パッシングの意味と理由についてご紹介していきます。初心者の人にもわかるようシンプルにお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
パッシングにはいろいろな意味があり、場面や状況で使い分けます。
その中でよく使われるものを9つあげてみます。
1 ありがとう! 感謝
2 気をつけて! 注意をよびかける
3 道をゆずる
4 怒りの抗議
5 まぶしい! ハイビームやめて
6 ライトつけっぱなし! トンネルの出口で
7 どいて! 高速道路の追越車線で
8 一方通行を逆走してる!
9 死角に歩行者がいる!
ほんのわずかな一瞬のライトに、こんなにも多くの意味が含まれています。
このようにパッシングとは、直接会話することのできないドライバー間でやりとりされる、コミュニケーションの手段と言えるでしょう。
パッシングとはドライバー間でやりとりするコミュニケーションツール
前章でパッシングの意味について、かんたんにご紹介しました。そこでこの章では、それぞれの代表的なのものをいくつか取り上げてみます。
道を譲ってくれたときなどに、感謝の気持ちをこめてパッシングします。
ただし、これは対向車におくる行為です。自分の後ろにいるクルマにお礼をするときは、パッシングでは届きませんから、ハザードをたいて気持ちを伝えましょう。
感謝を伝えるためにパッシングする
対向車に道を譲ってもらう状況とは?
自分・・右折をしたい 相手・・直進をしたい |
このような状況のときによく使われます。
一車線の道路で右折待ちをすると、自分の後ろのクルマを止めてしまいますよね。
これでは対向車線のクルマの流れが切れないかぎり、自分は進むことができず渋滞を招いてしまいます。
そこで対向車が気をつかって、”どうぞ、お先に曲がってください”、という意味をこめてパッシングします。これは対向車側がこちらの状況を気づかい、クルマの流れを止めず、円滑に走行するための思いやりと言えます。
パッシングでとくに目にする機会が多いのが、”この道を譲って!”という合図かもしれません。
高速道路の追越車線(一番右側)で、ゆっくり走っていると、後ろから猛スピードのクルマがあっという間に間隔を詰めてきた、という経験はありませんか。
そんな状況では、何度もパッシングを受けることになります。
ここで相手が ”すみませんが道を譲ってくださいませんか?”、といった優しい雰囲気でパッシングするのはごく稀なケースです。
ほとんどが、”どいて!”、”どけ!”、”そこ邪魔!”、”トロトロ走ってんな!”というような、少し乱暴なニュアンスだと思っていいでしょう。
追越車線でのパッシングは、スピードと勢いに比例して乱暴なサインになる
とくに初心者の方は、前方に後方にと視野に余裕をもって走行することが難しいですよね。
そのため、後ろにピッタリとつけられても、気づかないことが十分にありえます。
なるべく慣れないうちは、追越車線を走行せず真ん中あるいは左車線を走るとよいでしょう。
パッシングはあなたへの何らかの合図です。もし感謝でも抗議でもなさそうなパッシングを受けたら、それはあなたに何か注意を促すサインである可能性が高いです。
注意を促すパッシングの一例
このように相手が何かをあなたに教えようとしてパッシングすることがあります。
実はそのとき”相手は何を伝えたいんだろう?”と分からずに、考えてしまうケースも結構あります。そして ”あ、このことを伝えたかったんだな”と後から答えを知って納得することも、よくある話です。
パッシングはそれぞれの地域によって解釈が異なる場合があります。
たとえば2章でお伝えした、道を譲るシーン。対向車からパッシングをうけたときに、関東と関西で意味がちがってくるのをご存知でしょうか。
関東・・パッシング。お先にどうぞ、曲がってください。 関西・・パッシング。私がさきに行きますよ。 |
なんだかややこしいですよね。慣習の違いを理解していないと、大変な事故につながる危険性もあります。また、もしこの時点で双方が譲る、譲らないの意味を取り違えていたとして、さらにお礼のパッシングまでからめると、なかば混乱状況になるかもしれません。
パッシングは地域やドライバーの経験などによって解釈がかわることがある。下手に使用すると逆効果になることも。
お互いに意志の疎通がうまくいかず、頭にクエスチョンマークが浮かんだような状況になったら注意が必要です。そこでとりあえず感謝の合図を! とパッシングを重ねることはあまり賢明な選択ではないかもしれません。
ここではさらなる混乱をさけるために、対向車へのお礼の合図はパッシングではなく、軽く頭を下げるか、手をあげて感謝のポーズを見せるにしたほうが無難です。
感謝のクラクションを鳴らす、という手段もありますが、これも上手なタイミングで短く鳴らさないと、抗議の意味にとられ誤解されることがあります。
もし鳴らすなら、クラクション+会釈or片手上げを組み合わせた方がよいでしょう。
クラクションは一般的には抗議の合図
いかがでしたか。パッシングの意味とその難しさにについてお伝えしてきました。
そもそも、一瞬の光にそこまで複数の意味を含ませることには無理がありますよね。しかし、各地域で便宜的にパッシングの文化が発展してしまったため、いまさら嘆いても始まりません。
まずは、どんな使われ方があるのかを理解し、状況を適切に判断していくことが求められるでしょう。
●パッシングはドライバー間の短いコミュニケーション手段。
●パッシングを受けたら、その光は相手から発せられた何らかのメッセージ。
パッシングの技術といえば大げさですが、思わぬリスクやトラブルを避けるためにも、ぜひ覚えておきたいことです。ドライバー間のコミュニケーション手段であるパッシング。正しく上手につかうことで、する側もされる側もお互いに気持ちの良い運転ができるのです。
それではぜひこの記事を参考にしていただき、あなたの楽しいカーライフのお役にたててくださいね。
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