車が存在して、なおかつ運転している人がいる以上、切っても切れないものといえば交通事故ではないでしょうか。どんなに経験を積んだドライバーであっても例外はなく、誰もが想定できないところが怖いところです。
そんな中ここ最近、注目を集めていることがあります。それが高齢者による交通事故と、そこにまつわる運転免許の返納問題です。普段とても真面目で評判が良い方であっても、運転ミス一つで自分自身が加害者になってしまうことも最近ではよく耳にします。そうなってからでは取り返しがつきませんよね。
そこで今回は、運転免許を自主返納する理由についてを調査してみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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18歳になると、こぞって取得するであろう運転免許(最近は少し傾向が違うようですが)。車の運転技術や道路交通法を勉強して、ようやく手にすることができる運転免許証は、10代からすれば大きな宝物を手に入れたように感じるのではないでしょうか。
しかしその運転免許もいつかは返納するときがやってきます。それが、運転免許を自主返納するということです。とくに近年は、テレビやニュースで世間を騒がすかのように取り上げられ、ぐっと身近に感じる機会が増えました。
そのなかでもことさら目立つのが高齢者による交通事故です。年を重ねるほどに、判断力は低下していきますから、より運転のリスクも高まります。そうなると残念なことに被害者というよりも、加害者側にたってしまうことも少なくありません。
このようなニュースを目にするたびに、自身の年齢やキャリアを振り返り、運転免許証の返納が頭をよぎる方も多いのではないでしょうか。また、ご両親や家族を思い浮かべて、返納させるべきかどうか、頭を悩ませている身内の方もいらっしゃるでしょう。
国のデータによりますと、実は10年前から車の事故は年々減少傾向にあります。これは、ドライバーの意識改善や警察の取り締まり強化、自動車の走行・安全性能の向上などがあげられます。
では対して高齢者ドライバーの方々はどうでしょうか。データから10年前と比べても下がるどころか増加傾向にあるようなのです。
この背景には、人口の割合的に高齢者自体の増加が考えられます。さらにひと昔前と比べて、若々しく元気な60代、70代の方が多くなったこともあげられるでしょう。
そもそも、なぜ高齢者になると車による事故が増えてしまうのでしょうか。たとえばどんな優秀なスポーツ選手であっても、体の衰退を止めることはできませんよね。
同様に人は誰しも、気づかないうちに視力や、判断能力が劣っていきます。にもかかわらず、その事実に気づかず(あるいは認めず)車の運転を続ける高齢者が多く存在しているのが現状です。
当然視力が低下すると、モノや人がぼやけてしまいます。また判断能力が低下すると、運転技術が落ちてしまい、ブレーキとアクセルを踏み間違えた、などが起きやすくなってしまいます。
ニュースで大々的に報じられている、高齢者ドライバーによる事故。本来であれば、免許取得が18歳からのように、免許返納も法律で決まっていれば何の問題もないはずです。
しかし、運転免許の返納数はほとんど増えていないのが現状です。実は、高齢者ドライバーにおける運転免許の自主返納は、強制ではないということをご存知でしたでしょうか。
たしかに平成29年に改正道路交通法により、高齢運転者対策の推進が新設されました。しかし、あくまで強制ではないというところが大きなポイントです。はたして高齢者ドライバーの免許返納の基準はどこにあるのでしょうか。
75歳以上になると、3年にいちどの更新時に、認知機能検査を受けなければなりません。そしてその時に、認知症のおそれあり、と判断された高齢者のみに免許返納が求められます。
この時点ではあくまで可能性です。つぎに、認知症のおそれありと判定されたすべての高齢者は、医師の診断を受ける必要があります。医者から認知症が認められることで、ようやく強制的に免許返納となるわけです。
また逆に、認知症ではないと認められた場合、高齢者の方々はどう考えるのか。「自分はまだ大丈夫だ!」と自信がつき、もう少し運転できるだろう、と考える人も多いのではないでしょうか。
運転免許を自主返納する人が少ないのは、何かしらのデメリットがあるから、ともいえます。そこで、運転免許を自主返納すると起こってしまうデメリットについて見ていきましょう。
普段なにげなく通っていたスーパーマーケットや百貨店。徒歩だとしんどいけれど、車で移動する分にはとても便利で重宝します。しかし、車を失うと徒歩や公共交通機関を利用しないといけないため、買い物がとても不便になってしまいます。
車がないと、移動するのにとても苦労します。もし、徒歩以外で移動しようものなら、バスや電車、タクシーを利用しなければなりません。またたとえ近所への移動であっても、足腰が弱ってしまっている状況では、とてもつらいものです。
自分自身や他の家族に、緊急なことがあった場合に車がないことですぐに対応できない場合があります。家族から迎えにきて欲しいと言われたり、体調を崩して病院へ行かないといけない場合も、それらに該当します。
このような緊急時には、タクシーを手配したり救急車を呼んだりという選択肢になるでしょう。
もしかすると取得した運転免許証をタダで返納するのは、気が引けてしまうかもしれません。ところが運転免許証を自主返納することで、さまざまなメリットがあることをご存知でしょうか。
運転免許証を自主返納する最大のメリットと言えば、万が一の際に自分自身が加害者にならない、ということではないでしょうか。
そもそも車を運転しなくなるため、事故を起こすことがなくなります。ですから人を巻き込むこともありませんし、自分も大ケガをしなくて済みます。身内でなんとなく運転を不安に思われている方も、安心できるかと思います。
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車を持っている以上は、ガソリン代や修理費、さらには車検や各種保険代が発生するものです。これら車を維持するためのお金は、決して安くはありません。
また、高齢者であればほとんどの人が年金暮らしをしているはずです。年金は限られたお金ということもあり、車を手放すことでかなりの節約をすることができます。
車を手放し、浮いたお金でまた新しい趣味にあてたり、孫にプレゼントしたり、美味しいものを食べたりといった機会が増えるかもしれません。
運転免許証を自主返納すると、本人確認できる書類がなくなる、と思われてる方も多いのではないでしょうか。もちろん健康保険証やマイナンバーもありますが、やはり本人確認の王様といえば車の免許証です。
でもそんな心配は無用です。なぜなら運転免許証を失ったとしても、かわりに運転経歴証明書が発行されるからです。運転経歴証明書、と言われてもあまり耳慣れない方もいらっしゃるかもしれませんね。
この証明書は、運転免許証とほとんど変わりのないデザインです。そのため本人確認に利用できる証明書として、返納された方たちにひろく利用されています。
お住まいの地域にもよりますが、免許を自主返納すると、さまざまな特典がついてくるのをご存知でしょうか。
例えば、ホテル直営レストランで10%割引が受けられたり、百貨店での買い物の送料が無料になったりと、幅広い特典があるのです。
そのほかにも、
・天然温泉の割引
・国内旅行商品割引
・ボーリングゲームの割引
・仏壇仏具の割引
など、たくさんの特典や優遇が受けられます。
もし、運転免許証を自主返納すると決めたのであれば、次にどこで手続きをするのでしょう。免許返納をする機会は初めてだし、あまりイメージが浮かんでこないかもしれませんね。
運転免許証を返納する際は、警察署もしくは運転免許センターで済ませることができます。基本的に、免許返納をする際は本人が足を運ばなければなりません。
やむをえず本人が行けない場合に限り、代理人での手続きも可能です。例えば、本人が入院していたり施設に入っていたりが該当します。ただしなかには代理人による手続きができないケースもあるため、事前に警察署や運転免許センターに確認しておきましょう。
免許を返納するということは、車を手放す必要があります。どうせ車を手放すのなら、少しでも高く買い取ってほしいですよね。廃車買取専門業者なら、乗らなくなった車を0円以上で買い取りしてくれます。
運転免許の返納についてご紹介してきましたがいかがでしたか。
まとめますと、
・自分は大丈夫と思っていても、突然加害者になる可能性がある
・免許を自主返納してもメリットはたくさんある
・不要な車は廃車買取専門業者に任せる
自分はまだまだ現役だし大丈夫、と思っていても、やはり年齢とともに様々なリスクは高まっていきます。ぜひこの記事を参考にしていただき、ご自身にとって最良の判断をしていただければと思います。
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