紫外線はお肌の敵。
街を見回すと、夏なのに長袖!? アームカバー!? 日傘!? このような鉄壁のディフェンスをされる女性が増えたように感じます。しかし意外と油断してしまうのが、クルマに乗っているとき。少しの時間ならと甘く考えている方も多いのではないでしょうか?
え? 少しの時間なら大丈夫でしょ? 室内というか車内だし。
結論から申し上げます。クルマの中にも紫外線は遠慮なく入ってきます。日光を浴びてしまうことで、車内でも普通に日焼けをしてしまうのです。
よくトラックの運転手の右腕だけがこんがりと焼けた”ドライブ焼け”を目にしたことはありませんか?窓ガラスの位置が運転席の右にあるために、そこだけが集中的に焼けてしまったんですね。
甘く見ない! クルマの中にも紫外線は入ってくる
そこまで長時間のドライブではないにしても、紫外線は確実にクルマの中に進入してきます。しっかりとケアをする必要があるのです。そこでこの記事では、いつまでもキレイな肌を保つために、車内のUV対策についてご紹介していきます。わかりやすくシンプルにお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
屋外を歩いていると、日光を全身に浴びてしまいます。一方、車内だと体の一部分だけ。進行方向や太陽の角度によって、あたる場所がかわります。また窓ガラスという盾があることから、紫外線をそこまで影響うけないのでは? と想像してしまいますよね。
これが車内で油断してしまう原因です。実際には、窓ガラスをすりぬけて紫外線は届きますので十分に気をつける必要があります。
ガラスでは紫外線をほとんどカットできない!
前の章で、ガラスは紫外線をほとんどカットできない、とお伝えしました。しかし安心してください!最近のクルマには、紫外線をカットするUVカット機能のついたガラスが多くあります。
UVカットガラスなら紫外線をカットできる
このガラスがあれば日光を浴びるとき紫外線をある程度カットしてくれます。心強いですよね。さらに注目してほしいのが、UVカット率といわれる数値です。どれくらいの割合で紫外線をカットできるかを表したもので、UVカット率99%が最高値になります。
UVカット率で、紫外線をさえぎる数値がわかる
最近のクルマは女性ユーザーを意識した機能をとりそろえています。UVカットガラスに関しても、多くの車種で採用されるようになりました。ただし、ここで注意したいのは、全ガラスに99%カットが使われているわけではないということです。
フロントガラスに関しては、99%カットのクルマがだいぶ増えてきましたが、ドアガラスや後部ガラスにいたっては、まだそこまでカバーされていない車種がほとんどです。
ここでかんたんに紫外線についておさらいしましょう。紫外線にはUVA、UVB、UVCの3種類があります。そのうち地表にまで届くのは、UVAとUVBです。
それではこの2つの紫外線の特徴をみてみます。
UVAの肌への影響
UVAは、肌に急激な障害を与える作用は弱いのですが、太陽から届く紫外線の約9割を占め、肌に蓄積的なダメージを与えます。
肌の奥の真皮にまで侵入し、肌のハリや弾力を失わせて光老化を引き起こす原因になるのです。また、すでにできているメラニン色素を酸化させ、肌を黒くさせる作用もあります。
参照 KOSEの紫外線(UV)ケア
UVBの肌への影響
UVBは、太陽から届く紫外線の約1割と量は少ないのですが、肌への作用が強いため、短時間でも肌が赤くなるサンバーン(日やけによる炎症反応)や、数日後に肌が黒くなるサンタン(色素沈着反応)を引き起こす作用があります。
波長が短いUVBは、炎症やしみの原因となるだけでなく、肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけるなど、生体への影響が強いのです。
参照 KOSEの紫外線(UV)ケア
UVAは真皮を破壊し、シワやたるみをつくります。一方、UVBはメラノサイトを活性化し、シミ・そばかすをつくる要因になります。
紫外線を長年浴び続けると、肌の老化を促進してしまいます。またそれどころか、皮膚ガンを誘発する原因にもなりますので、きちんとスキンケアをしていくことが大切ですよね。
紫外線のリスク
日焼けクリームなどに、よく【SPF50】とか表記されているのを目にしたことがありますよね。これは主にUVBの防止効果があります。数値は2~50で表され、またそれ以上の場合50+で示されます。もちろん数値の高いほうが、より紫外線をカットできます。
SPF(Sun Protection Factor)とは
シミ・そばかすをつくる要因であるUVBの防止効果をあらわす
もうひとつ私たちになじみのある表記で【PA】があります。こちらはUVAの防止効果を表します
PA(Protection grade of UVA)とは
しみ・シワなどをつくる要因であるUVAの防止効果をあらわす。
PA+、PA++、PA+++、PA++++ と表記し、+の数の多いフォープラスが一番効果が高い
2章でもお伝えしたUVカットガラスは、たいへん心強い味方です。こちらがどんなに油断していても、しっかり肌を守ってくれますからありがたいですよね。しかし全てのクルマで採用されているわけではないこと、またUVカット率の高低があることには気をつけてください。
ちなみに昨年、トヨタのエスティマが360度全方位にUV99%カットガラスを採用して話題になりました。そしてこれに続けとばかりに各メーカー、各車種が追随している状況です。女性ユーザーにとっては嬉しい傾向ですね!
参照 トヨタ エスティマ公式サイト
UVカットフィルムはネットやホームセンターでも手軽に手に入る優れもののアイテムです。マイカーであれば選択肢のひとつになりますよね。ただ素人がキレイに貼るのはなかなか至難の業でしょう。
また可視光線透過率という規定も定められているので、判断が難しいかもしれません。
専門の業者さんもいますので、思い切ってプロのお願いするのも一つの手です。ガラス3面を依頼して15000円~20000円くらいが相場です。
窓ガラスに直接塗るリキッドとスプレーのタイプです。かんたん手軽に紫外線を防げるので重宝します。ただし効果期間はそれほど長くはありません。定期的に塗り直しが必要なので気をつけましょう。
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最近はUVカット仕様に加工された衣類が続々と生まれています。ファストファッションブランドからもたくさんの商品が発売されていますので、気軽に手に入れられますよね!
UVカット衣類とは
UVカット加工がほどこされた繊維でできた衣類。繊維の中に紫外線を吸収したり、反射したりする微粒子を練りこんでいるものです。天然素材の繊維では、後からUVカット加工する方法もあります。帽子やストール、カーディガン、アームカバーなど多数のアイテムがあります。
色による紫外線カット率
ちなみに、色によっても紫外線のカット率が異なるのをご存知でしょうか?黒は熱を吸収、白は反射する、と覚えている方も多いかもしれません。どうしても暑い夏は、なるべく色の薄い涼し気な服をセレクトしてしまいますよね。
しかし実際は、白が黒の2倍!の紫外線を吸収してしまいます。もしUVカットを意識して服を選ぶのであれば、この事実をぜひ覚えておいてください。
UVカットの衣類はなるべく黒系を選ぶ
お手持ちの衣類をUVカット洗剤で洗うだけで、少しづつUVカット効果をつけてくれます。
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特に夏場は衣類だけでなく、お部屋のカーテンなど幅広く活用できます。
マイカーに乗るときには、事前にいろいろと紫外線対策の準備ができます。
【車内に常時用意しておきたいもの】
常にクルマの中に入れっぱなしにしておけば、急いでいるときや慌てているときでも万全です。備えあれば憂いなしと言いますから、なるべくUVカットグッズを常備しておきたいですね。
一方、外出先や仕事先などで、突然クルマに乗るといった機会もあるでしょう。そんなときには、愛用のUVグッズをいくつかカバンに入れておくと安心です。あまりかさばらないもの、日やけどめクリームやアームカバーなどがおすすめです。
カバンの中にもUVカットグッズを常に入れておこう
いかがでしたか。クルマの中で紫外線から肌を守る方法についてお伝えしてきました。ほとんどの方がドライブする時には、しっかりと日焼け対策するのだと思います。そういった意味では、1番こわいのが少しの時間での乗車です。
これくらい大丈夫でしょ!?という油断がひきおこすリスクは意外とあなどれません。1日10分の運転。これを1週間積み重ねるとどうなるでしょう。なんと1時間も日光を浴びていることになります。さらに1年だと・・
紫外線1日10分 1年で50時間!
これは極端な例ですが、それほどまでに蓄積されるリスクは大きいのです。
夏場は紫外線の強い季節です。とくに近年は、猛暑、いえ酷暑が連日のように続く異常気象ですよね。それにともない紫外線もますます猛威を振るいますから、普段からのスキンケアがなおさら大切になってきます。
お伝えしてきたように、たとえ少しの時間でも甘く見てはいけません。
ぜひこの記事を参考にしていただき、クルマの中であっても自分のお肌を自分で守る習慣を身につけていきましょう!
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