クルマに乗り込み、いざ出発しようとエンジンをかけようと思ったら。。。かからない。。。
このような経験をされた方は結構いらっしゃると思います。
サスペンス映画のワンシーンのように、エンジンをかけようとしてもかからず、パニック状態になってしまう主人公と同じ状況です。誰しも、エンジンがかからない状況では余裕がなくなり焦ってしまうものですよね。
エンジンがかからない主な要因は次の8つと言われています。
1 シフトがP(パーキング)に入っていない
2 ハンドルロックがかかっている
3 ガソリン切れ
4 バッテリー上がり
5 プラグかぶり
6 ヒューズ切れ
7 セルモーターの故障
8 エンジン部分の故障
そこでこの記事では、エンジンがかからない8大要因とその対処方法をご紹介します。意外と身近におこるこのような危機に遭遇した際、少しでも冷静に対処できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エンジンがかからず焦ってしまい、すぐにJAFなどのロードサービスに連絡をしてしまいがちですが、まずは次の3つを確認してみてください。
AT(オートマティック)車は、D(ドライブ)に入ったままエンジンは切れますが、シフトレバーの位置がP(パーキング)またはN(ニュートラル)になっていないとエンジンがかからないしくみになっています。
【対処方法】
ブレーキを踏んでシフトをP(パーキング)の位置にしっかりと戻しましょう。
キーを刺してエンジンをかけるタイプの車でよく起こります。キーを回そうと思っても固くて全く回らない。このような時はハンドルロックがかかっていることが多く見受けられます。ハンドルロックとはキーが刺さっていない時に盗難防止のためにハンドルを動かなくさせる機能です。
【対処方法】
ハンドルロックを解除するにはハンドルを左右に動かしながら、同時にキーを回します。解除できると、キーを回してエンジンをかけることができます。左右に回しても、なかなかロックが外れない時は、右回りと左回りを交互に試してみてください。
解除がしやすい方向があることがあります。また、プッシュボタンを押してエンジンをかけるプッシュスタート式の車は、プッシュボタンを押すと自動的にハンドルロックは解除されます。
車種によって異なりますが給油ランプが点灯した時点の残量は約10ℓと言われています。点灯しているにもかかわらず『まだ大丈夫だろう』と走り続けていると、しばらくして急にアクセルを踏んでも加速しなくなります。
そのうちエンジンの回転数が安定しなくなり始めて、車がギッコンバッタンと変な挙動を始めます。最後にはガソリンタンクの中はガソリンが無くなってしまい、エンジンは掛からなくなってしまいます。
【対処方法】
走行中にガス欠になった場合は、まずはハザードランプを付けて焦らずに余力で車を進めながら速やかに安全な場所に退避させましょう。近くにガソリンスタンドがある場合は、ガソリン携帯缶を借りて給油しましょう。
ペットボトルや空き缶などにガソリンを入れることは禁じられていますのでやめましょう。また、任意保険のロードサービスやJAFを呼んで対応してもらうこともおすすめです。
前章のシフトレバーの位置やハンドルロックのような人為的な要因でない場合は、迷わずやJAFや自動車保険のロードサービスに助けを求めましょう。JAFの連絡先と代表的なロードサービスの連絡先をご紹介します。
★JAF(日本自動車連盟)
JAF |
0570-00-8139 |
★任意保険会社のロードサービス
保険会社 |
連絡先 |
あいおいニッセイ 同和損保 |
0120-024-024 |
アクサダイレクト |
0120-989-362 |
イーデザイン損保 |
0120-049-095 |
AIU保険 |
0120-30-9016 |
セコム損保 |
0120-210-545 |
ソニー損保 |
0120-101-789 |
損保ジャパン 日本興亜 |
0120-365-110 |
そんぽ24 |
0120-119-117 |
チューリッヒ |
0120-860-011 |
東京海上日動 |
0120-119-110 |
三井住友海上 |
0120-096-991 |
三井ダイレクト |
0120-638-312 |
ひとまずロードサービスへ連絡できたところでホッと一息つけたところでしょう。前章でご紹介した以外にもエンジンの掛からない要因はあります。この章ではエンジンがかからなくなってしまった主な5つの要因をご紹介します。
エンジンがかからなくなってしまうイチバンの要素としては、バッテリーが上がってしまっていることです。エンジンを始動させるためのセルモーターを回しても『カチカチカチッッッ』という音しか聞こえてきません。こうなってしまうとバッテリーの蓄電容量はほとんど残っていません。セルモーターが回らないとエンジンはかかりません。
要因としては、エンジンをかけていない状態でヘッドライトやフォグライト、ハザードランプ、ルームライトなど消し忘れ。次にバッテリー液の液量不足やバッテリー内部の劣化、またバッテリーターミナル(バッテリーと車を繋げている+と-のある止め具)の劣化、腐食、バッテリーそのものの寿命などが考えられます。
バッテリーの寿命は2~3年位が目安です。
【対処方法】
1)ブースターケーブルを使う
他の車のバッテリーと空に近い自分の車のバッテリーを赤いケーブルと黒いケーブルをそれぞれ繋いで、セルが回るだけのバッテリー容量を復活させて、エンジンをかける方法です。ケーブルのつなげる順番があり、間違えるとバッテリーがショートしてしまって、故障の原因につながります。
ブースターケーブルの繋げ方をご紹介します。
① 同じ位の大きさの車に協力をお願いします
② 双方のエンジンを止めます
③ 救援される車の+端子(赤)
救援する車の+端子(赤)の順につなぎます
④ 救援する車の-端子(黒)
救援される車の-端子(黒)の順につなぎます
⑤ 救援する車のエンジンをかけてます
⑥ アクセルを踏みエンジンの回転数を上げてもらいます。
⑦ 数分後救援されるエンジンをかけます
⑧ アクセルを踏み回転数をあげます
⑨ エンジンがかかったらケーブルを外します
⑩ 外す順番は取り付けた順番と逆におこないます
⑪ 救援された車は1時間位エンジンを切らず
そのまま走り続けましょう。
2)ジャンプスターターキットを使う
周囲に他の車がいてケーブルがあれば即解決できますが、なかなかそうも上手くいかないこともあります。最近では超小型のジャンプスターター(携帯型超大容量充電池)も発売されているので、万が一に備えて積んでおくとよいでしょう。
バッテリー上がりの事をもっと知りたい方は次の記事がおすすめです。
バッテリーの容量は充分あって、セルは回るのにエンジンがかからない。このような時はスパークプラグに要因があります。スパークプラグはエンジン内でガソリンと空気を混ぜ合わせて燃やす火つけ役を担っています。何らかの理由でプラグに大量のガソリンが付着してしまい火を付けづらくしてしまっている状態をいいます。
【対処方法】
1)アクセル全開でエンジンをかける
スパークプラグにガソリンが大量に付着している状態です。アクセルを全開に踏み込んでセルを回し続けてください。かかりそうなら、アクセルを戻したり踏み込んだりを繰り返してください。
この時注意することは、1回にセルを回す時間は数秒程にしましょう。
数十秒も回し続けるとバッテリーの容量が無くなって上がってしまいます。エンジンがかかりそうもない時は、プラグに余計なガソリンを湿らせてしまうので、少し時間を置いて、再チャレンジしてください。
2)スパークプラグの交換
スパークプラグが劣化し始めると、アイドリングが不安定になったり、停車中にエンジンが極端に震え出したりと初期症状がでてきます。劣化が進むと、エンジン内で着火することが出来なくなり、やがてエンジンは動かなくなり、かからなくなります。この場合はプラグの交換が必要です。
電装系に漏電などの異常があり、電流が流れ過ぎて他の電気部品が壊れないように守ってくれる役割のヒューズが切れて(破損)してしまい、セルが回らないことがあります。
【対処方法】
数か所あるヒューズBOXから切れているヒューズを取り出し、交換しましょう。ただしヒューズを交換しても、切れてしまうもとを解決しないとまたすぐに切れてしまうことがありますので注意してください。
エンジンをかける時に『キュルキュルキュル』と音がなります。エンジンが回り出すための手助けをするモーターがセルモーターです。小さいながらにエンジンを回すための力を持っているので、滅多なことでは壊れませんが、高年式の車になると故障してしまうことがあります。
【対処方法】
セルモーターが故障してしまったら交換をしなければなりません。車種によっては交換費用が高額になる場合があります。一般的には3~5万円程かかるといわれています。
前章でご紹介した要因の他にもエンジン自体に故障がある場合があります。
エンジンオイル切れ
オルタネータの故障
燃料供給するホースの劣化、損傷
インジェクターの故障
ラジエータの故障
エンジンの焼き付き
など
エンジンがかからない8つの要因と対処方法は如何でしたでしょうか。人為的なミス、消耗品の劣化、エンジンそのもののトラブルと様々な要因がありました。ガソリンのエンプティ―マークが点灯した際は、なるべく早目に給油しておきましょう。
バッテリーやスパークプラグなどの消耗品は日ごろの点検や整備をすることでトラブルを回避することができます。一度上がってしまったバッテリーは弱くなっていることもあります。
3~4年で新品に交換または、万が一の為にも超小型スターターキットを常に載せておきましょう。一般的なスパークプラグは普通自動車で15,000~20,000㎞、軽自動車で7,000~10,000㎞を目安に交換することをおすすめします。
エンジン自体の不具合については、交換・修理が必要でしょう。年式が古く走行距離の多い高年式、過走行の車ですと消耗品の交換、故障個所の修理をすべきかどうか費用面で悩んでしまうこともあるでしょう。その時は売却を一度検討されてもよいでしょう。
廃車をするにあたって最初の一歩は『あなたの愛車の価格を知る』ことです。
おもいでガレージの問合せフォームから査定依頼をすると、あたなの愛車の価格がかんたんにわかります。廃車査定は現車を見せる必要がないのが特徴で、その場にいながら手軽に金額を知ることができるのです。
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